合気道や大東流の合気
近現代に合気道等で現在有名な合気は、大東流合気柔術の武田惣角によって明治時代から衆目の前に現れた。合気道、大東流の極意とされ、習熟者による演武は神技と称されることもあり、「体格の良い男が小柄な老人に触れた瞬間投げ飛ばされる」、「数人がかりでおさえつけられた状態から、全員をあっという間に倒す」などの現象が代表的なイメージになっている。
大東流では、技を行う上での根幹的技法群のいくつかを指して「合気」と名付けて、それを探求する傾向があるが、大東流から派生した合気道においては、合気は精神的な意味合いを持つ言葉として使用されることがある。合気道開祖の植芝盛平は、合気とは敵を破る術ではなく世界と和合する道であるとし、森羅万象の活動と調和することが合気道の極意であるとした。「合気は愛である」という彼の言葉もよく知られている。
合気道では技の源となる力等に関して呼吸力という表現がよく用いられる。八光流では中心力、金剛力という名称がこの力等を指している。
合気の理論
武田時宗によれば、合気とは相手が攻撃してきた時の護身、後の先である。逆にこちらから相手を倒しにかかってゆくのが気合である。気合はあくまで押しであるが、合気は押してきたら引く、引いてきたら押すという風に緩急の精神を持って気に合わせて逆らわないことが重要である。
佐川幸義によれば、「押してきたら引く、引いてきたら押すという風に緩急の精神を持って気に合わせて逆らわないこと」とは本質的に違い、内部の動きで相手の力を抜いてしまうことである。それは気の流れであるとか精神的なものではなく、理を理解して何十年も鍛錬することによって身に付く技術であり並大抵の精神力では出来ない、とのことである。
佐川幸義の弟子にあたる吉丸慶雪によれば、合気とは屈筋の緊張を伴わない伸筋の力を使って相手を倒す技術である。彼は合気を「相手に掴まれたとき、掴まれたままその接点を利用して、純粋張力(呼吸力)を用い相手を崩すこと」であると定義する。
佐川幸義に師事した物理学者保江邦夫(専門は量子脳力学)によれば、合気は「自分の神経システムに発生させた神経電気を微弱帯電として利用することで、敵の神経システムの機能を停止させ筋肉組織に力が入らなくさせる」ことをからくりとする武道の究極奥義である。尚、その神経電気は精神的内面を無の境地にもってゆくことで前頭葉運動野における意識的精神活動を小脳における無意識的神経活動に限りなく同調させた結果として生じるシンクロ現象だという。ただしこの生体電流の作用や帯電現象といった説明では、電気が伝達されない非接触の相手に対しても気の作用が働いて、技を受けた側の人物の意思に反して体が反応するケース、たとえば遠当てなどの現象を説明できない点などが指摘されている。師である佐川幸義の説明と原理の説明内容があまりにも乖離している点なども、不自然と指摘されている。
岡本正剛は合気の原理として円運動・呼吸・反射という三つを挙げている。円や螺旋の動きで相手の中心を崩し、自由を奪う。ただしこの円運動ははっきり外から見える運動とは限らず、上級者になると身体内部で処理される。円運動で相手の人体の反射をひきおこし虚の状態を作り出す。そこから相手の重心を崩す。この動きの中に呼吸の力を用いることによって合気は威力が引き出される。
練気柔真法の茂呂隆によれば、合気は力を抜いて自他の力を一体化することを技法の根幹とする。重みを利用することが合気の極意であるという。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
筋力に頼らずに相手の身体の自由を奪う術や技の一種です。すごい技ですよね。
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